屋根材の選び方と特徴
新築で家を建てる時や、屋根が古くなってきたため屋根の葺き替えを検討する時に、
屋根材っていろいろあって、どれを選べばいいのかわからなくなりますよね。
屋根材を選ぶ時にはどこを重点的に屋根材を選ぶかが重要となります。
そのためには屋根材の特長を知ることが大事ですよね。
屋根材のそれぞれの特長を今回はご紹介します。
全てが完璧な屋根材はなく、それぞれにメリット、デメリットがあります。
そこを良く理解した上で、ご自身が一番重要だと思うものに重点を置きましょう。
●強度
●耐久年数
●重さ
●デザイン
●メンテナンス
●価格

スレート屋根
粘板岩を材料として薄く加工したものが「天然スレート」
セメントと人工繊維、天然繊維を材料として薄く加工した後、
着色塗装したものを「化粧スレート」といいます。
- 強度
- 割れやすい
- 耐久年数
- 20~25年
- 重さ
- 軽いので耐震性に優れている
- デザイン
- 塗装するため色が選べる
- メンテナンス
- 約10年で塗装の塗替えが必要
- 価格
- 比較的安価
屋根構造が単純なのでメンテナンス費用も安い

ガルバリウム鋼板
アルミニウム55%、亜鉛43.4%、シリコン1.6%のアルミ亜鉛合金メッキ鋼板のこと。
- 強度
- 亜鉛が先に錆びることで、鋼板が錆びることを防ぐ
耐熱性が高い
ちょっとした衝撃で凹みやすい
- 耐久年数
- 30~50年以上
- 重さ
- 非常に軽いので耐震性に優れている
軽量のためカバー工法で使用される
- デザイン
- 薄い鋼板の為、加工がしやすく色んな形にすることが可能。
スレートや日本瓦にそっくりなものもある。
- メンテナンス
- あまり必要ない
(しかし、他の金属に接触すると錆びやすい為、
飛来物などの傷からサビが発生してしまうこともあります。
定期的な点検などのメンテナンスが必要)
- 価格
- 施工にコストがかかる
(断熱機能がないため、断熱する施工が必要。
湿気を逃がす工夫が必要。)

セメント瓦
セメントと砂を練ったものを加圧成形し乾燥させたものがセメント瓦です。
- 強度
- 地震の時に割れてしまうことが多く、
劣化が進むと突風などの僅かな揺れでも割れてしまう。
- 耐久年数
- 30~40年
- 重さ
- 重たい
- デザイン
- 和風、洋風、北欧風と選べる
- メンテナンス
- 15~20年で塗装が必要

日本瓦
日本の家屋に昔から使用されている粘度を使った焼き物の屋根材です。
日本の風土や気候に一番適していると言われています。
- 強度
- 屋根材の中では一番耐久性があり、瓦自体は半永久的に使う事ができると言われる程
耐久性に優れています。
- 耐久年数
- 50年以上
- 重さ
- 非常に重たい為、家の上が重たくなり、地震に弱い構造となってしまいます。
- デザイン
- 焼き物ならではの風合いや材質感、温かみがあります。
なにより瓦には高級感があります。
- メンテナンス
- 瓦自体は半永久的に使用できますが、
瓦の下地である漆喰などのメンテナンスが必要となります。
- 価格
- もしなんらかの理由で修理が必要となると修理費用が比較的高めです。
しかし、塗替えなどのメンテナンスの必要がないため
長く考えれば他の屋根材よりコストは安くなります。