土地購入のひとつの選択肢「旗竿地」のメリットと購入の注意ポイント


マンション住まいの方はもしかしたら聞いたことのない言葉かもしれませんが「旗竿地」という形状の土地をご存知でしょうか?
業界では敷地延長=敷延(しきえん)とも言われているこの「旗竿地」ですが、敷地の一部が通路になっている宅地のことを言います。主な用途としては通常この通路を通って建物と道路を出入りしたりしますが、幅によっては駐車場や駐輪場に使用することも可能です。
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旗竿地の概要

旗竿地とは               

旗竿地とは土地の形が「旗」の形状をしているものを指します。建築基準法では建物の敷地は「2m以上道路に接するよう」に接道義務が定められています。
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土地の間口が2m以下の土地だと再建築が不可だったり、非常用侵入口や消防法などの関係上3階建てが建てられないということもあるので、旗竿地に建物を建てる際には注意が必要です。

旗竿地は建築の規制が厳しかったり施工しにくいなどの点から避けられがちな形状ですが、旗竿地のメリット面デメリット面、また旗竿地の可能性などを見ていきたいと思います。
■標準的画地の80%ほどの価格
あなたが希望する人気のエリアであっても、旗竿地であることで比較的安く購入することができるかもしれません。
その価格はおおよそ2割引き。場合によっては3~4割引きになることも。
さらには人気エリアにありながら、街の喧騒から離れた静かで落ち着いた環境を手にすることができる可能性もあるのです。

■交通面での安全性
小さなお子様のいるご家庭なら、車通りの多い道路への急な飛び出しなどの危険性も少なくすみます。

■静かでプライバシーが守られた環境
車通り人通りの多い道路に面していないということから、静かな住環境が得られやすという点もメリットです。リビングでくつろぐ姿が道路から丸見えになる恐れもありません。

■固定資産税が安い
購入時の価格の安さもメリットですが、固定資産税、都市計画税のなどの税額も一般的な土地に比べて安く済み住んだ後の税負担も抑えられます。
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■出入りの不便さ
路地などを通り奥まったところにある旗竿地は、主要な道路に面していないためどうしても出入りの不便さが発生します。

■採光・通風の工夫が必要
既存の建物に囲まれた旗竿地であった場合、家に取り込む光や風に制限があるかも知れません。光や風を採り入れるための建築上の工夫が必要になってくる場合があります。

■セキュリティ問題
奥まったところにあり人眼が届かない旗竿地は、家への出入り時の注意の必要性や防犯などの面から不安を感じることも多いでしょう。

■家の間取りが固定化されたり駐車場の不便さも考慮が必要
出入口が固定されがちなので、間取りを考える際ある程度決まりごとが発生してしまうでしょう。
車を2台所有している場合も、通路部分を駐車場として使用する場合縦列駐車になったりと、使用には少々不便かもしれません。

問題点と注意する点

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旗竿地にはメリットデメリットが様々ありますが、一番の問題としては「建築解体費用」が高くつく可能性があるということです。
旗竿地の「竿」の部分の幅にもよりますが、解体時に使用する重機が入っていきにくく作業できないケースもあります。
工事作業用の重機の他、車の出し入れには間口は3mあったほうがいいと言えるでしょう。

デメリットをメリットにできるなら旗竿地は魅力的な土地になる可能性も

ご近所との距離にもよりますが、3方4方が囲まれている土地ですので騒音などの問題もあります。
また購入し家を建てるとなったはいいけれど、電気・ガス・水道等のインフラが整っていないなどのトラブルもあります。
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建築する際はインフラが整備されているかの確認も必要で、もし整備されていない場合はそちらにも初期コストがかかることを考慮しなければなりません。

更にいろいろな問題を乗り越えて購入し住み始めたはいいが、売却することになった、などの場合は旗竿地は売却が難しい物件だということも考慮しておかなければいけません。

旗竿地は購入はしやすけれど売却は難しい。
逆に言えば永住するつもりでお探しの場合なら非常に手が届きやすい物件だと言えます。
施主であるあなたのご家庭が何を家を建てるポイント、土地を購入するポイントにするかにもよりますが、「人気のエリアでも比較的リーズナブルに購入することができる」というメリットに目を向け最大限にこれらのポイントを活かせば、旗竿地はなかなか魅力的な土地なのかもしれません。
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