屋根葺き替え工事。瓦の捲り作業。
屋根の葺き替え工事で必ず必要となる作業があります。
それは「瓦の捲り」作業です。
和瓦ではたくさんの種類がありますが、昔の家で使用されている
のがJ形瓦をよく見ます。
この写真で見えている瓦すべてを撤去します。
この撤去作業は職人1人ではできません。
この瓦の捲り作業は体力が入り、捲り作業は職人の人数を
増員します。
まずはひたすら捲り積み上げていくというだけの作業ですが、手際良く熟し、忍耐力が必要になります。
瓦の重さはJ形で約2.7㎏あります。
1坪で使用される瓦は約53枚程。
重さでいうと約143㎏もあります。
種類や形によって異なりますが、屋根一面となると相当な重圧が
建物にかかってくるのが分ります。
捲る、積み上げる、捲る、積み上げるを繰り返すとこのように瓦が山積みになってきます。
足の踏み場もだんだん悪くなっていきます。
もうここまで捲れば真夏では汗が滝のように流れてきます。
軒先瓦とケラバ瓦を残し瓦を中央に整頓していきます。
軒先やケラバの瓦は葺き土の土が落ちないように最後に撤去していきます。また軒先やケラバの瓦は釘で止めてあります。
捲りには注意します。
瓦の捲りが終われば、瓦を下ろす作業です。
瓦は職人達によってリレーで手渡ししていきます。
この作業は瓦を2枚程度持ちリレーしていくという単純な作業ですが、1坪でも50枚ほどある瓦を2枚手渡ししていくと考えただけでも気が遠くなる作業になってきます。
瓦を撤去後、なんと瓦の下には葺き土と言われる瓦を留める、瓦の高さを調整させる土が大量に敷き詰められています。
この葺き土もすべて撤去します。
土嚢袋にひたすら土を詰めて、撤去します。
葺き土をある程度撤去できました。
70㎡程の屋根ですが、1日に費やす職人は今回6人でした。
この屋根は比較的作業しやすい屋根な方です。
左右切妻で勾配もそこまでなくないので、作業は効率よく進みました。
瓦や葺き土を撤去し屋根が裸になってきました。
防水紙などの下地が出てきました。
木部が傷んでいる場所や、雨が浸入している場所など瓦や葺き土を撤去するといろいろな屋根の状態が見えてきます。
ここから細かい土をほうきで掃き取っていきます。
朝一から始めて、ここまでの作業で約4時間かかりました。
ここで今日の作業が終わることはもちろんありません。
ここから雨がもし降っても大丈夫な所までの下地を造っていきます。
瓦の捲り作業は葺き替え工事では工程として職人の人数を一番、要します。
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