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モルタル(セメント)系素地の防水塗装工事:樹脂モルタルカチオンペースト
カチオンフィラー塗装前。
端に雨漏りのあとの黒い雨染みが見られます。
このまま放置していると居室にまで雨が侵入していく恐れがあります。
塗装後です。大変キレイに仕上がりました。
これで雨漏りの心配もありませんね!
■陸屋根の防水工事
今回は屋上にあたる陸屋根の防水塗装の様子をご紹介します。
陸屋根とは「ろくやね」とも「りくやね」とも読みますが、傾斜のない平面上の屋根のことで、「平屋根(ひらやね)」とも呼ばれています。
陸屋根ということはすなわちその建物の屋上ということになり、傾斜のある屋根に比べ雨水が溜まりやすいため、雨漏りの対策として防水施行が大事になってきます。
今回使用した「樹脂モルタルカチオンペースト」という塗料ですが、こちらはフィラーといい、モルタル(セメント系)などの外壁材にクラックや巣穴のあと、段差や凹凸のある場所を平らにならすために使われる下地材です。
このカチオンフィラーで、長年の劣化により表面に凹凸が生じたコンクリート素地を平坦にならしていきます。
カチオンフィラー塗料は高い防水性も期待できますので、屋上などの防水材としても使用されるのです。
|カチオンってなに?
少しだけ難しい説明をいたしますと、このカチオンというのはプラス(正)の電荷をもった「陽イオン」の塗料なのですが、下地材を塗るコンクリートなどの素材はマイナス(負)の電荷をもった「陰イオン」の性質を持っています。
塗る側の+のカチオンと塗られる側の-のコンクリート。
+-の電気的結合を利用して、より高い付着性を見越し用いられるのですね。
こちらの塗料は、刷毛塗り以外にローラー、コテ、ヘラ付け、吹付けも可能です。
今回はこの写真のように職人がローラーで塗布していってます。
この下地材(フィラー)で塗布することを「しごき」と表現する業界用語があります。
塗装は通常
下塗り→中塗り→上塗り
という工程になりますが、この下塗りの段階を「しごき」というそうです。
上塗り塗装の前段階の下塗りは、先ほどご説明したように素地の凹凸やクラック、段差などを平坦に埋めるために塗布します。
この平坦にする塗料が厚くならないように、刷毛などで薄く塗りつけるようにすることを「しごき」と表現したのでしょうか。
今回はモルタル(セメント)・コンクリート素地の下地材に有効な「樹脂モルタルカチオンペースト処理」をご紹介させていただきました!
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