吹田市の台風で棟が飛散した住宅の棟を『防災棟』に積み替えます。
吹田市で屋根の棟積み替え工事と谷板金交換工事が着工しました。台風の影響で瓦がいくつか飛んでおりました。
また、谷板金の劣化や熨斗瓦のズレや面戸漆喰の劣化などが見られました。
まず足場を架け、工事工程的には瓦の捲りから始まります。
こんにちは雨漏りの事なら街の屋根屋さんの道明です。
雨漏りと言うと、皆さんはすぐ上の瓦のズレや割れだけをきにされますが、
実は棟から雨漏りする事が多くその割合は6割近くあります。
棟は屋根の要と言っても過言ではありません。
今回は屋根の棟葺き替え工事及び谷板金工事をご紹介します。
屋根の繋ぎ目として重要な役割を担っているのが上の「棟(むね)」です。
屋根の面同士を繋いでいる部分ですので、この部分がなくなっていれば、雨漏りに繋がることは簡単に予想できると思います。
今回台風の影響で、あちこちの棟の瓦が飛んでいっておりました。
瓦屋根の頂点や平面部分の境目で斜めに伸びている部分には、瓦を固定したり隙間を埋めるために「漆喰(しっくい)」と呼ばれる塗料が使用されています。
漆喰が劣化し、雨水が浸透している為、棟の葺き土から植物が生えてきております。
この漆喰の劣化などでヒビが入ったり剥がれたりすると、そこから雨水が入ってきます。
ここから水が入ると、瓦の下を通って屋内に入り込んでしまうので、雨漏りの原因になります。
まずは「屋根足場(やねあしば)」を架ける作業です。
「屋根足場」とは、上のように勾配のきつい屋根を施工するときに、屋根勾配に平行にかける足場のことです。
4寸勾配(角度にして約22度弱)程度までなら、足場なしでも問題はありませんが、瓦葺きの場合は滑りやすいので、必ず足場が必要です。
「屋根足場」を組むことで作業効率が上がる事で、
質の高い作業をしてもらえるだけでなく、
結果的に工事費用も節約をすることができます。
まずは瓦を捲り、取り外していきます。
見た目は簡単そうですが、かなり汗がダラダラでるくらい体力を使います。
そして棟の瓦や3段熨斗瓦(のしかわら)も崩して解体してしまいます。
そして捲った瓦を下に降ろします。
瓦の下には瓦を固定するための葺き土と呼ばれる
土が入っています。今は葺き替え時に瓦の下に土を葺くことはありません。
その土を綺麗に清掃撤去します!瓦の下に雨水が入り込んでいるおり、土が湿っておりました。土が湿ると土がやせて行きます。
土は土嚢と呼ばれる袋に入れて下して行きます。
谷(たに)部も土をキレイに掃除します。
谷は二つの屋根面が交わる所で、雨水が集まり、大量に雨水が流れる部分です。
谷板はトタンなどの金属板が使用されていますが、
上の写真のように酸性雨などの経年劣化により、金属板が腐食していき、
その部分から漏水して、雨漏りが発生していきます。
古くなった金属板を取り外すし、下の葺き土を掃除すると、
野地板(のじいた)の上に防水シートを貼っていきます。
屋根材の隙間から侵入してきた雨水から家を守るのが防水紙の役目です。
今回、防水紙には七王工業株式会社のモラサン(改質アスファルトルーフィング)を使用しています。
モラサンは接着性もよく、片面に粘着層が付いており剥離フィルムをはがすだけで接着し、仮止めタッカー釘も必要ありません。軟化ズレや風圧による飛散の心配がありません。
新しい谷板金の施工はガルバリウム鋼板製を使います。ガルバリウム鋼板はメッキされたアルミと亜鉛の合金です。
アルミニウムの特徴である耐食性、加工性、耐熱性や熱反射性と、亜鉛の特徴である犠牲防食機能があり、
従来の鋼板よりも、さらに耐久性に優れます。あらゆる用途に対応できる画期的な鋼板になります。
板金と瓦の間に「なんばん」を葺きます。
「なんばん」とは、石灰にスサと糊を混ぜた葺き土です。
土を使わずにそのまま棟を積んで仕上げる事ができます。
そのため一回で仕上がり、漆喰の手間が必要ありません。
この「なんばん」を瓦と瓦の間に詰め込むことで、
瓦同士の隙間なく接着することができ、雨漏りも防ぐ事ができます。
耐久性も抜群で、地震にも強く、はがれ落ちなども防ぎます。
現在は瓦の下に土を葺く代わりに「なんばん」を葺きます。
谷板金横の『おいあて瓦』と呼ばれる瓦を職人の手で一枚一枚丁寧に隙間なく敷き詰めていきます。
瓦の下には『なんばん』を敷き詰めます
逆側も丁寧に『なんばん』敷き詰めていき、『おいあて瓦』を施工し、面戸コテで整えます。
谷廻りの瓦を復旧できました。
次に棟部分の工事をしていきます。今回は『
防災棟』
に葺き替えます。
『防災棟』とは、棟の下地に補強用の金具と芯に垂木を通して丈夫に施工される工法です。
まずは、防災金具をセットし基準糸を張り、
通りをそろえてビスを固定します(600mmピッチ)揃えてビスを打ち付けます。
棟に一番近い部分の半端の瓦を『
おいあて瓦』
と言い、棟を載せた時、上から見たときに隙間があると、あまりよくありません。
ですので、瓦切りを使い、瓦の形を加工してから隅棟廻りの瓦を納めていきます。このように出来るだけ隙間なく瓦を納めます。
おいあて瓦を納め終わったら、上から「なんばん」を敷き詰めていきます。
いよいよ『なんばん』の上から『冠瓦』と呼ばれる7寸丸瓦をビス留めしていきます。
ビスは、丸瓦一枚に対し一本打ち付けていきます。
これでついに完成です。
こちらが新しい谷板金の様子です。とてもキレイに仕上がっています。
こちらが、新しく施行された『防災棟』の様子です。
『防災棟』は『強化棟』とも呼ばれます。
『強化棟』は地震に強く、台風も強い施工とまります。
阪神大震災が0.8Gに対し、『防災棟(強化棟)』は1Gまで耐える事ができます。
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