■破風板について
破風板は「雨樋の付いていない屋根の先端にある板」のことです。破風板の役割は文字通り「風を破る板」です。
主に、風を防止すること耐風性能向上の目的で取付られています。
しかし雨樋がない風の影響を直接強く受ける等、悪条件に常に晒されている部位なので点検・修理をする必要性の頻度が高い建築構造材です。
破風板の役割
①耐風性能の向上
耐風などが発生した際、風は上からも下からも、様々な方向から吹き荒れます。特に屋根瓦や軒天などは、
下から吹き上げる風に弱いです。破風板はそんな下からの強風を防止する役割をします。
②耐火性能の向上
住宅火災は下から上に延焼します。火災時には窓から火があがることがよくあります。
防火性能が高い素材で出来た破風板があるだけで、住宅の延焼はあり程度遮れます。
③壁面を保護する
雨漏りの原因になる箇所は屋根よりも以外にも壁からの方が多いです。特にケラバ(妻)側は雨樋が無いため壁面の劣化が
進んでしまいます。破風板があるだけで雨による壁面保護になります。
④意匠性の向上
屋根は垂木や桁、母屋などの木材の構造材で支えられています。これらが見えるのは格好のいいことではありません。
破風板を取付ける事でこれらを隠します。意匠性(見栄え)が向上します。