大阪市淀川区 文化住宅現状調査
淀川区十三の文化住宅アパートオーナー様より
「屋根に様々な問題があるので診て欲しい」
との依頼で早速調査に行ってきました。
築55年という文化住宅アパートは和瓦屋根で、まだ一度も
手直しを行っていない建物でした。
文化住宅とは関西圏特有の呼称だそうです。
木造モルタル2階建てアパートの事で間取りは2Kが多いようです。トイレは自室か共用・風呂も自室か共用が混在しています。大阪万博開催時前後に建設されたので関西圏でも大阪近郊に多いそうです。築50年くらいの物件が多く手直しは、あまりされていないのが現状です。私も何件か現調しましたが、どのオーナー様も屋根等の大型なリフォーム工事になると費用対効果に悩む(家賃収入の低さや未納問題・入居者の高齢化など)方が多かったです。
屋根調査開始です。
本棟が部分的に崩壊した箇所が3つありました。
どの部分崩壊も漆喰が剥がれ面土していた葺き土が流失してしまい、熨斗瓦(平らな棟に重ねて積む瓦)が崩れ、支えていた冠瓦が飛散または割れてしまう現象でした。
55年間もの期間風雨に晒され続けて屋根材も疲弊してしまったようです。桟瓦も多数が割れ・ヒビ・削れの状況でした。
棟は漆喰が痛んでおり剥がれ落ちている部分も多く、葺き土流失の原因になっています。長年の瓦重量により屋根全体が沈んでる部分や全体的なズレも生じて、平らではありません。(不陸といいます。)
こちらは袖瓦が8枚飛散落下してしまいました。葺き土も殆ど残っておらず雨漏れしています。
隣の桟瓦も捻じれて崩れる寸前です。
調査結果をオーナー様に伝え他の屋根材への葺き替えを提案しました。
破損箇所が多すぎ部分補修では完全修復は不可能と判断したからです。
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