豊中市勝部のセメント瓦が経年により劣化しています。
セメント瓦とはセメントと川砂を1:2~1:3で混ぜたモルタルを方に入れて成形し、塗装したものです。
陶器瓦と比べて均一性に優れ、座りが良く一定した並びになります。
瓦の中では軽量なので、災害には強いですが、雨風、紫外線、温度差などの塗膜の劣化が進むと
素材であるセメント自体の劣化も早くなります。
塗膜が劣化してしまうと、セメント瓦に吸水し始めてセメントの成分であるカルシウムが流出して、表面が
ザラザラして骨材が現れ、衝撃を加えると割れることもあります。
1度脆くなってしまった素材は素材は塗装で強くなるわけではありません。
そうなる前にメンテナンスが必要です。
セメント瓦で起きる劣化現象
〇塗膜の褪色・剥離
瓦は紫外線や雨風などでさらされていますので、外壁より劣化は早くなります。
劣化の初期症状として、塗膜の艶がなくなり、色褪せが起こります。
塗膜の剥離は塗替えをした瓦に見られる症状ですが、塗替えの際に十分清掃できていなかったか、
また乾燥の時間が十分ではなかったかにより、塗膜の密着不良が原因で起こり塗膜の浮き、剥離が
考えれます。塗膜の劣化する早さにも影響します。
〇塗膜の消失・下地のザラツキ
瓦表面の塗膜の劣化をそのまま放置しますと、雨風によって塗膜がすべて流れ落ちてしまいます。
それにより、瓦自体のセメント素材が表面に出てきてしまい瓦が保護されていない状態になってしまいます。
素材がむき出しになった瓦はセメントの成分であるカルシウムが流出してしまい、骨材が表れ瓦表面にザラツキがなどが生じます。