ツタの絡まる家
こんにちは。本日は家の外壁に這う「ツタ」についてです。
「ツタの絡まる家」と言うと皆さんどのようなイメージをいだかれるでしょうか?
良いイメージで言うなら、海外のレンガや石造りの外壁に絡まるツタだったり、もしくはバラだったりヨーロッパの趣ある建物の雰囲気を連想されるでしょうか。
悪いイメージ、もしくは心配なイメージだとやはり
「外壁の損傷」
「害虫問題」
「湿気問題」
「メンテナンスが大変」
「外観的にも暗い」
「排水溝のつまり」 等々。
問題点をかなり挙げましたが、個人的にはツタの絡まる家は雰囲気があって大好きです。
日当たりが悪くても育ち、越冬もし寒い時期でも緑が絶えない。水やり不要というのもメリットだと思います。
しかし日本に多い木造の家には不向きなようです。
ヨーロッパと違い高温多湿な日本の気候にも問題があるかもしれません。手入れも大変なようです。
放っておいても勝手に伸びていくイメージがありますが、枯れたりせず綺麗に這わせようと思うとやはり手入れは必須なようです。
では外壁塗装や葺き替えなど、家のメンテナンスという点から「ツタ」の問題点を見ていきたいと思います。
外壁への損傷、これはあると思います。
アイビーやワイヤープランツなどを育てていますが、ベランダのプランターにびっしりはびこり、いったん育って定着するとなかなか剥がれないものなのです。
外壁を塗り替える、屋根を葺き替える、などのメンテナンスの際には大変かもしれません。
マメな剪定は大事です。
これもどうしても避けられない問題でしょう。
草木のあるところには虫も寄ってきます。
ツタにはスズメバチも寄ってきやすいようですし、あの甲子園のツタには蛇が住んでいたそうです。
バラなど花があるものだと蝶が舞ってきてとても絵になるものだと思いますが。
駆除は必要かもしれません。
雨水がツタにとどまり換気が良くないので、当然湿度は高くなります。
一件涼しそうに感じるツタの家ですが、実のところは室内は湿気がこもってしまいがちなようです。
ツタの程度にもよりますが、外壁ぐるっと一周、屋根、家一軒まるごとツタにおおわれていたら確かに通風も良くなさそうですし、日が射しにくくもなるでしょう。カビが生えてしまうこともあるかも知れませんね。
建物の耐久性の維持という観点で見ると、ツタはやはり悪影響を与える要因になります。
まず繁殖力が強いので、マメに枝切りしたり虫を駆除したりしなければなりません。
繁殖力が強いのをお手入れいらずととらえるかどうかにもよります。
一般の住宅やマンションでも定期的に外壁や屋根の点検、メンテナンスをされると思いますが、このときが大変です。
点検のためにはツタを除去しなければなりません。
しっかり根付いたツタのつるや枝を除去するのは、なかなか大変だと思います。
もし剪定をきちんとし大事に育てたツタなら、一気に切ることに抵抗があるかも知れませんね。
ですが生命力が強いのでバッサリと駆除したところで、数か月~数年たてばまたつるが伸びてくるので大丈夫です。
外壁や屋根に損傷を与えてメンテナンスも大変・・・そうと分かっていてもツタの絡まる外観に憧れる。
そういう方には直接外壁等に這わすのではなく、外壁からすこし浮かせたような金網やネット・格子などを作りそこに絡ませていく、などして楽しんではいかがでしょうか?可動式にすればメンテナンスの際にそのネットを移動させることで簡易かつ可能になります。
家全体となると管理も大変です。「一部だけ」ツタのエリアを作って楽しむというのも方法かもしれませんね。
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