屋根の各部位の名称
屋根にはそれぞれの部位に名前がついていて、その名前の由来や、その部位の役割などがあります。
屋根のリフォームの際に専門的な名前がわからずにうまく伝わらなかったり、理解できないこともあると思います。
今回はこれらの屋根の部位に関してご紹介しようと思います。
本体(平部・流れ)
屋根のメイン部分。棟から軒先までの傾斜している面のこと。
鬼瓦
棟(大隅、隅棟、下がり棟など)の端などに設置される板状の瓦の総称。
雨仕舞いの役割も兼ねている装飾の瓦ですが、鬼面が彫刻されているものもありますが、
鬼面の有無にかかわらず、役瓦のことを鬼瓦と言います。
大棟
棟とは屋根の一番高い部分(頂きの部分)のことを指し、屋根と面と面が交わるところを言います。
下がり棟(降り棟・隅棟)
寄棟屋根や入り母屋屋根などの形の場合に、4隅にできる棟のこと。
谷
複雑な形の屋根の場合に、屋根と屋根の本体が合わさり、
その間が谷のようになっている接合部分のこと。
けらば
切妻屋根の端の部分のこと(雨樋がない側)
けらばは破風板、水切り金具などの屋根材がある部分の総称です。
軒先
けらばとは逆の軒側の先の方を軒先といいます。
拝み
破風板などが中央で接合している部分のこと。
合掌した手の形に似ているのでそう命名されています。
以上、屋根の各部位の名称とその説明になります。
一般的な居住用の住宅だとそれほど複雑ではありませんが、歴史的な寺院などの建築物などになると、屋根の形状も複雑になります。
その複雑な形状の部位にそれぞれ名前や意味合いが含まれているのです。
日本の建築物の奥深さが屋根の名称だけからもうかがえますね。
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