雨樋の劣化や破損などのトラブルとその原因
雨樋とは、屋根を流れた雨を下水や地上に導くための筒状の設備のことです。
雨水が直接屋根から外壁を流れていってしまうと、外壁の劣化や腐食にも繋がる為雨樋は外壁を雨から守る役割もあります。
また、地面に直接落ちる事で、地面に溝を作ってしまうことがあり、
建物の基礎をダメにしてしまうこともあるため、雨樋は建物全体の不具合を防ぐ為に重要な役割と言えます。
雨樋の種類と形についての記事はこちら
今回は雨樋の劣化や破損の状態や原因についてご紹介します。
名称などが分からない場合は
上記の記事も合わせてご確認ください。
雨樋で一番ゴミ詰まりが起きる場所は集水器の入り口です。家の近くに樹木がある方も少なくはないと思うので、落ち葉が屋根や雨樋に落ちてしまうことがありますよね。
落ち葉の1枚が集水器の入り口に詰まって雨樋を塞ぐことはまずありませんが、落ち葉がなにか突起物に引っかかり、そこにまた違う落ち葉がひっかかります。
葉っぱと葉っぱの間に砂やほこりがつもり、雨水で葉っぱの腐食が進むと次第に大きな塊となって、雨樋自体にも影響をあたえます。
それらは雨水の流れの妨げとなり、雨漏りの原因にもなります。
落ち葉や虫の亡骸、鳥の巣などから雨樋を守ってくれる落ち葉除けネットなどを施工することも可能です。
ネットをしておけば、そっとやちょっとじゃ葉っぱも侵入はできません!!
葉っぱのつまりをみつけた場合は腐食する前に、すみやかに掃除されることをおすすめします。
ご自身で難しい場合は、一度業者へご相談ください。
雨樋は雨水をスムーズに流すために、水平ではなく、少し傾いています。
屋根と見比べてみるとわかりやすいですね。
この傾斜が集水器にむかって下がっているのが正解です。
施工不良か、なんらかの原因で傾きが逆になってしまっていたりすると雨がスムーズに流れない原因となります。
傾斜がおかしい場合は雨樋の支持金具になにか原因があるかもしれません。
しかしこの支持金具を無理矢理にまげてしまうと壊れてしまうこともあるので傾斜の調整は慎重に行いましょう。
傾斜が逆だったり、水平についていると、雨水が雨樋にたまってしまい雨樋の傷みが早くなってしまいます。
逆に傾斜をつけすぎても、集水器に水が集まりすぎて排水が間に合わず溢れだすことにも繋がるので、傾斜の基準を守ることが大切です。
傾斜は10メートルにつき、3~5センチ程度がベストです。
雨樋の寿命は20~25年と言われており、雨樋に穴が開いたり、割れやヒビ、外れていることがあれば、経年劣化と考えられます。
基本的には雨樋は風や日に常にさらされる部分であり、雨水が大量に流れる部分なので、とても強固な素材で作られています。
そのため少しの力で曲がることはありません。
なので脚立などをかけて曲がってしまったり外れてしまうことがあれば、これも経年劣化が原因と考えられるでしょう。
また経年劣化でなく、突風や積雪などにより雨樋が外れてしまったりしている場合は、恐らく一部ではなく大きく被害が出ているはずです。
雨樋に変形する(ゆがむ)、穴が空く、割れる、外れる、漏れるなどの症状があれば経年劣化の可能性が高いため、業者による雨樋交換をおすすめします。
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