クラックを防止する弾性塗料とは?
モルタル壁はどうしてもクラック(ひび割れ)が発生しやすいとされているため、
クラックが起こりにくいように、弾性塗料が開発されました。
ゴムのような性質であることからひび割れに強い外壁を作ります。
逆にアクリル、ウレタン、シリコン、ラジカル、フッ素などの塗料は硬質塗料といい、
塗った後に固まるように出来ています。
弾性塗料と比べて、硬質塗料は外壁の動きについていけず、
クラックが起こりやすいと言えます。
紫外線や湿気により、外壁がひび割れようとする動きに、塗膜も一緒に動くような性質があるため
ひび割れを防ぐことができます。
一緒に動ける幅が大きい塗料を「高弾性塗料」、少し動ける塗料のことを「微弾性塗料」といいます。
弾性塗料が20度で120%以上の伸び率があるのに対し、微弾性塗料の場合は20度で50~90%ととなります。
現在は微弾性のものが主流となっています。
モルタル壁は元々とてもひび割れが起こりやすい素材で、そこに硬質の塗料を塗ってしまうと
最高級のフッ素であってもひび割れを起こす場合があります。
そこで中でひび割れが発生しても、外にひび割れを見せない、
外壁下地に亀裂が入ったとしても、塗膜が伸びてヒビを埋めてくれる弾性塗料が使用されます。
弾性塗料は分厚く塗らなけばひび割れの可能性が上がります。
弾性塗料は耐用年数が低い事がデメリットとしてあげられます。
工法によっては耐用年数があげれることもありますが、
短いものでは5年ほどしかもたない場合もあります。
20年もつと言われているフッ素塗料をせっかく使用したのに、ひび割れが起こってしまっては
高額な工事費用もかかってしまいもったいないです。
しかし素塗料に弾性硬化剤を混ぜて、弾性塗料として使用する場合もあり、
それでもフッ素よりは耐用年数が下がってしまいます。
また弾性塗料はサイディングボードで使う事が出来ないと覚えているといいでしょう。
もしも使おうとしている業者がいれば、悪徳業者でないかしっかり見極めましょう。
サイディングボードは80度近い高温になり、高温となると塗料が柔らかくなりすぎてしまいます。
そうすると膨れなどが置き、外観をそこなう形となります。
微弾性塗料に関しては2~3年ほどで弾力がなくなり、硬くなります。
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