冬の住まいを暖かく暮らすくふう
暑い夏も終わり、涼しい季節になってきました。
本格的な寒い冬がやってくる前に、暖かく快適に過ごせる住まいの工夫を考えてみましょう。

初期費用が掛かる暖かい家づくりの工夫

【床暖房】大きく2種類に分類されます。
温水式…初期費用は割高ですがランニングコストは割安です。
電気式…設置が簡単で工事費は割安。電気代は少々かかってしまいます。
【省エネ住宅】新築で建てる段階でシステムを組み込むため、費用は大きくかかります。ですが建物全体の空調を整えることができます。
【採光の工夫】自然光で明るく暖かな光を取り入れる方法です。北側の部屋ならトップライトを採ると明かりも十分取り入れることができますが建築の段階で設置しなければなりません。
【換気システムを導入】部分的にファンなどで空気を回す方法ではなく、家全体の対流をコントロールするシステム導入です。省エネ住宅の一環にもなりますね。
手近な方法で暖かい暮らしを手に入れるには

【加湿器を置く】寒さを感じるのは気温の低さと空気の乾燥から。湿度があると人は暖かさを感じます。ガラス窓の近くに置くと結露の原因にもなりますので、コツは加湿器を部屋の真ん中に置くことです。
【換気ツールの設置】建物の中に換気システムとして組み込むのではなく、手軽な可動式のツールで換気します。持ち運びできるサーキュレーターなども有効ですね。
【一枚羽織物を羽織る】カーディガン一枚羽織るだけで体感温度が随分と違ってきます。約2.2度ほどアップするそう。重ね着で空気の層を作る方法でかさばったり重かったりしないカーディガンあたりが便利かも知れません。
スリーネック(首/手首/足首)を温めるのもポイントです!
【運動する】自ら熱を発してしまうのも手です。夏場に汗をかきながら作業するより、案外冬場の方が体は軽く動くものです。動きやすさを利用して運動して寒さに縮こまった体をほぐしてみましょう。その際には室内と室外の温度差に気を付けてくださいね。
すきま風とは違う窓廻りの「コールドドラフト現象」
窓際のすきま風による寒気ではなく、窓辺で冷やされた空気が室内の下層に流れ込む現象のことを「コールドドラフト現象」といいます。
窓から暖かい室内の熱が逃げていく割合は、約50%以上と言われています。
エアコンで温めた空気がコールドドラフト対策をしないと無駄になるのです。

・カーテンで防ぐ…厚手のもので、しっかりと下まで長いものを選びましょう。
・空気をかきまぜる…サーキュレーターやシーリングファンなどで空気を撹拌。
・窓に断熱シートやボードを貼る…ホームセンターやネットなどでも気軽に入手できます。
・雨戸を閉める…カーテンと同じ効果で、空気の層を作り外気と室内の温度差を解消します。
・窓の下にパネルヒーターを設置する…窓際を暖かくすることで暖気が逃げにくくなり結露対策にもなります。
上記のコールドドラフト対策をすることで、結果的に冬の結露問題も解決でき、トータルのコスト削減が見込めるのです。
いろいろな工夫をこらして、今年は冬の快適な暮らしを満喫してください!