建物外観を表す建築用語:エクステリア・エントランス・ファザード

【台風21号、台風24号で被災された方へ12/8更新】
台風21号、台風24号の被害に遭われた皆さまにお見舞いを申し上げます。現在でも台風21号、台風24号の被害により、多くのご相談とお問合せをいただいており、順次対応しております。皆さまにはご理解を賜りますようお願い申し上げます。
台風で屋根に被害を受けた方・受けたかもしれない方、どんなに建物がご心配でも屋根にはのぼるのは危険です。街の屋根やさんの無料点検をご利用ください。可能な限りの応急処置もその場でいたします。

■■■建物外観にはそれぞれの名称があるのをご存知ですか?

建物内装ではなく、住宅へのアプローチとなる外観・外装空間にはいろいろな建築用語があります。
エントランス、エクステリア、ファザード…これらの言葉を聞いたことがある方も多いでしょう。
これらは敷地廻りの構造物を表す言葉なのですが、それぞれ指し示す箇所に微妙に違いがあるんです。
エクステリア
言葉と意味を知っているのと知らないのとでは大違い   
"人を迎え入れる入り口部分となるエントランス周りを整えたい" "エクステリアは草花やレンガなどを使用してナチュラルなテイストにしたい" "町にとけこみ、かつ建物の全体的な雰囲気をファザード部分で表したい…"

など、あなたの頭の中で思い描くイメージを施工業者やデザイナーに伝えたいとき、これらの専門用語を知らないためあいまいな表現になり上手く通じないとモヤモヤするばかりか、出来上がりに大きな違いが生じてくる可能性もあります。

新築やリフォームの際に言葉の意味をしっかりと知っていると、施工業者との間でのイメージの疎通がスムーズにいくかもしれません。
それぞれの言葉の概要                    
                  非常に簡単ですが、それぞれの言葉の概要は以下の通りです。
エントランス
建物の入口、正面玄関のこと。人を迎えるため外灯やポストなども設けられる。
エクステリア
外装、外観の総称。門扉、物置、草花の庭、フェンスやカーポートなども含む。
ファザード
建物の正面部分、建物の顔、デザイン。全体の外観。建物の意匠を決める重要な部分。
エクステリア
瑞々しい草花で彩られたエクステリア。門から建物へと続くアプローチ部分には四季折々の木々や草花が訪問者を優しくいざないます。

エントランス

エントランス
マンションエントランス
建物の出入り口部分の表玄関のことをいいます。
玄関のこと、というよりか玄関廻りといった方がより合っているでしょうか。
エントランスは最初に訪れた人を迎えいれる場所や空間とも言えます。
建物内部への期待感を盛り上げる働きをこのエントランスでは作り上げることができます。
戸建てだと外灯やポスト、エントランスポールや植栽を設置したり、必要なものや便利なもの、あると素敵なもので玄関廻りを縁取れば、訪問したホストも迎え入れるゲストも期待が高まりワクワクとしますね。
|マンションの大きな出入口空間              
またマンションなどではエントランスホールと呼ばれる心地よい大きな空間を設けたりするのが主流となっていますが、こちらもまた来訪者を心地よくもてなす工夫が溢れるものとなっています。
近年ではエントランスホールは防犯上オートロックになっている場合が多いようです。

エクステリア

住宅内部を表す「インテリア」に対して、建物外部の総称を「エクステリア」と言います。
もともとは外観という意味の英語で、住宅の外回り全般を指す言葉として使用されています。
エクステリア
具体的には門扉や生垣、フェンスや物置、カーポートなどを合わせた建物の外観全体を含めてエクステリアと言われています。
エクステリアはエントランスから玄関までのアプローチ部分ともなり、どのようなものだろうと建物の内部を想像させる重要な働きをするところです。

庭やアプロ―チ部分は人目につきやすい場所ですので、デザインには凝りたいもの。
ナチュラルなテイストにしたいなら素朴な木材や草花で飾ったり、重厚感を出したいなら高級感ある石材などを使用し上質で洗練された空間を作りだしたり…。
エクステリア
またモダンでスタイリッシュにしたい場合はモノトーンの色調やすっきりとした素材を使うなど、住む人の望むテイストをエクステリアで感じさせることが可能です。

現在はDIYで演出を楽しむ人も増えてきました。
エントランスが門から玄関までのアプローチという場所をある意味限定しているのに対して、エクステリアとはインテリアとの対義語として、外構の総称ととらえると分かりやすいかも知れません。

ファザード

ファザードとは建物を正面から見た外観のことで、その建物の一番見せたい顔とも言える部分となります。フランス語から由来し、英語の「Face」と同じ意味合いを持ち、建築デザインの面から見て大変重要な要素となる部分です。
そんなお家の第一印象を決めるといっても過言ではないファサードのデザイン。
一般住宅だけでなく、店舗や企業のイメージも左右するまさに建物の「顔」。
その街にどのようになじみ、その建物にどのように住んでどのように暮らしているのかを現す重要な箇所になります。
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歴史的にも価値のある重厚で美しい外観や意匠をそのまま残すために、建築物の一部を保存し、新しい建築物と共存させる動きがあります。

歴史的な建造物を保存する意義は、文化的に価値があるから残すという意味合いと、断片やレプリカを保存するだけではなく現代に活かせるものに再生するという意味合いも含まれると思われます。


◀日本銀行
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▲住友ビルディング
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▲大阪府立中之島図書館
内部は近代的に変更・改装し、「保存」するだけでなく現代に「継承」することで景観に歴史的な重みと趣を与える役割と、そしてその過去からの文化的な価値をも現代につなげる、つながる役割も果たすのです。
歴史的な価値と、新しい建築の価値とが共存するような優れた改修デザインであるためには古い建築物をファザードとして残すのみで景観から浮いてしまうのではなく、その周辺にある近代の建築がそれらと共存、並存するような意匠と思いが必要になってくるでしょう。

ファザード
エントランス、エクステリア、ファザードとも建物外観を説明し表す言葉ですが、訪れた人のファーストインプレッションを決定づける大事な場所と言えるでしょう。
景観のフォーカルポイントとなりうる外観デザインは、住んでいる人の生活スタイルや考え方までもが現れるような気がします。

またお家まわりの施工にかかわる際に、これらの建築用語を耳にすることもあるかもしれません。

「エクステリアとは建物まわりのフェンスやカーポートなんかも含まれるのか」「ファサードっていうことは建物全体の外観のことを言っているのかな」「エントランス周りということは玄関のことなのか」など…言葉の意味がわかるとそれぞれの違いもはっきりとビジョンを持ちやすくなるはずです。
ファザード
住宅の外観は住まう人のライフスタイルがイメージされる「顔」のような大切なもの。
外壁の素材や塗装、屋根だけでなく、門構えやフェンスや植栽、トータルの色彩や質感なども含めてが外装です。

もしこれから新築、リフォームされるような場合には、内装だけでなく外装にも工夫を凝らしお家に訪れる人を気持ちよく迎え入れるデザインをぜひご検討されてみてはいかがでしょうか。

楽しみながら素敵な住まいづくりを実現してください。