建築資材ポリカーボネートってどんなもの?


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建築業界においても使用頻度が非常に高い素材であるポリカーボネート。
ベランダやバルコニーテラスの屋根、カーポートの屋根などの建築資材で使われるほか、サングラスや車のヘッドライト部分、iPhoneなどの端末のカバーや、CD・DVDなどもこのポリカーボネートを使用しているのです。

そのポリカーボネートの開発の歴史やその特徴、長所や短所などを見ていきましょう。

ポリカーボネートの開発の歴史

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ポリカ―ボネート(PC)はドイツの化学工業製品メーカーのバイエル社が開発した素材です。
このプラスチック素材の発見は1898年、ミュンヘン大学のドイツ人科学者Alfred Einhornによって発見されましたが、長らく商品化はされませんでした。

その後バイエル社が製品化に成功し、販売を開始しました。
開発成功のその1週間後にトーマス・エジソンが創始者であるアメリカの総合電機メーカーゼネラル・エレクトリックが「Lexan」という名前で生産を開始。日本では1960年ごろから生産開始されています。
■■■ポリカーボネートの特徴

機能的な特徴としては、衝撃に強いということとガラスより軽いということ。
その耐衝撃性は同じ厚さのガラスの約200~250倍、アクリルの30倍と言われています。
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それからポリカーボネートには裏表がある、ということが大きな特徴です。
表は陽の当たっている方が表になり、紫外線対策が施されています。

裏面はシールが貼っており、このシールが貼っている方が室内用となっています。
この表裏を間違えると紫外線を受けて劣化が早まってしまうのです。

■■■アクリルとポリカーボネートの違い


 ポリカーボネートと比較されることの多いアクリルの特徴と、それらとの違いとなる部分はどこでしょうか?

アクリルは、ガラスより高い透明性と耐候性、そして自由度の高い加工性が特徴です。

一方ポリカーボネートは他のプラスチック素材にはない強度と耐久性・断熱性の高さ、また燃えにくいという燃焼性の低さが特徴となっています。

ポリカーボネートの長所と短所

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長 所               

【衝撃に強い】
プラスチック素材の中では最高の耐衝撃性で防弾材料に使われるほどの強さです。衝撃に非常に強く割れにくい素材で、その強さはハンマーで叩いても大丈夫と言われています。

【ガラスと等しい透過性】
光の透過率は85~90%ほどの透明度を誇ります。

【高い耐熱性】
冷蔵庫から電子レンジまで、幅広い温度の変化に対応できる優れた耐熱性を備えています。
【寸法精度の高さ】
プラスチック特有の成形収縮率が小さいので変形しにくいのが特徴です。加工しやすく着色もしやすい素材です。
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【軽量】
他のプラスチック素材に比べ軽くて丈夫です。

【電気を通しにくい】
電気の絶縁性の高さがあります。

【紫外線透過率の低さ】
そして紫外線の通しにくさは抜群で、透過率は0%。
短 所               

【薬品に弱い】
アルカリ剤や有機溶剤で劣化をおこします。オイル・農薬等の薬品の影響を受けやすく、白くなったりクラックを起こしたりするので注意が必要です。

【黄ばみやくすみ・くもり問題】

また、黄ばみやすいのもポリカの特徴です。ポリカーボネート・くもり・くすみ・黄ばみ と検索すると、車のヘッドライト(ポリカ製)の黄ばみ取りの記事が沢山上がってきます。それだけポリカの黄ばみ問題の解決にはみなさん悩んでいるということでしょうか。

建築素材として活躍するポリカーボネート

ポリカーボネートの製品例としては、
電機・電子・光学機器 ・輸送機器・ 医療機器・ 建築材料・ 雑貨・家庭用品 ・武器・防具
などさまざまありますが、建築素材としてのポリカーボネートは窓材、屋根材などに使用されることが多く、カーポートやテラス、屋外用の屋根やフェンスなどにも多用されています。
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やはりその特徴である透明度と衝撃への強さが広く選ばれる理由となっているポリカーボネート。

透明度も硬度も高いポリカーボネート素材を住まいのアクセントに使ってみてはいかがですか?