防水シートの種類。アスファルトルーフィングと改質アスファルトルーフィングとは?

ルーフィング(防水シート)の種類は
●アスファルトルーフィング
●改質アスファルトルーフィング(ゴムアスルーフィング)
のふたつに分けられます。
一般的にルーフィングといわれるものは、アスファルトルーフィングのことです。
アスファルトが防水の役割を担い、屋根から家への雨の侵入を防いでくれています。
アスファルトルーフィングは関東大震災の時に一気に使用されるようになりました。
対流動性・耐摩耗性・耐剥離性・付着性・たわみ追従性など、アスファルトルーフィングよりも高性能となります。
最近では使用されることも増えてきています。
アスファルトルーフィングとの性能の違いは、一番はルーフィング(防水シート)を敷くときの設置時に使用するタッカー留めにあります。
ルーフィングは粘着層タイプの場合と、大きなホッチキスで野地板に止めていくタッカー留めをする場合とあります。
ホッチキスでとめるということは、少なからずルーフィングに穴が開いてしまいます。
基本的にこの穴は小さな穴ですので、問題ないとされていますが、雨水の侵入が増えてくると劣化し、タッカー留めの穴から雨水が侵入することがあります。
それを防ぐ為に改質アスファルトルーフィングはタッカーにまとわりつく力が通常のアスファルトルーフィングよりも強いため、防水性があがります。
また粘着性のものもあり、粘着性を使用すればタッカーを使用する必要はありません。
アスファルトルーフィングよりも改質アスファルトルーフィングのほうが性能がいいため費用も改質アスファルトルーフィングの方が高くなります。
では現在ではどのぐらいの寿命になるのでしょうか。
アスファルトルーフィングは熱や酸化によるアスファルトの硬化が劣化の原因となります。
侵入度試験の結果からも15年~20年の耐用年数があると考えられており、実際、10年で雨漏りするということは少ないので、15年~20年ぐらいと考えるのが良いでしょう。
その原因は、屋根材を留める為に打つ釘穴にあります。
コンパネ(野地板)に固定するためにその釘はルーフィングを通過します。
本来であれば、その釘のまわりにしっかりまとわりつくようになりそこからの漏水を防いでくれていますが、熱や酸化により劣化し硬化したルーフィングは、釘の隙間をうめることができずに雨漏りが生じます。